「カニ」と言えば高級食材のひとつ。
お正月や特別な日に「カニ」を食べるという人も多いのではないでしょうか?
「縁起物」ともされるカニは、やはり特別な日に食べられることが多いですよね。
ハサミの形がVサインになっていることから、「勝利」や「幸運」をもたらす食べ物とされているそうです!
縁起物であり、とても美味しいカニですが、食べるのが面倒だと感じたことはありませんか?
「カニを食べると黙ってしまう」と言われるほど、殻から身を取り出すのに集中してしまいますよね。
そこで今回は、簡単なカニのさばき方と、さらにスーパーなどでもよく見かけるボイルの冷凍カニの正しい解凍方法もご紹介します。
ぜひお試しいただいて、ストレスなく思う存分カニを味わい尽くしましょう!
カニの簡単なさばき方
さっそく、カニの簡単なさばき方をご紹介しますね。
キッチンバサミがあると便利ですが、包丁でも大丈夫です。
小さめのカニなら、キッチンバサミや包丁を使わなくても、手でさばくこともできちゃいます。
また、トゲがあるカニや大きなカニなどは、軍手をしてさばくとケガをせず安全にさばけますので、心配な人は軍手を用意しましょう!
甲羅と胴・脚に分ける
- カニの甲羅が下になるように置き、お腹にある三角の部分「ふんどし」を取ります。
ふんどしにカニ味噌が付いていたら、スプーンなどで取り甲羅へ戻しましょう。
- 両側の脚をそれぞれまとめて持ち、お腹の中央へ向かって折ります。
2回ほど繰り返したら、甲羅から剥がすように、片方ずつ取ってください。
取った脚にカニ味噌が付いていたら、スプーンなどで甲羅へ戻します。
甲羅の処理
- 甲羅の内側に付いている薄皮を取り除きます。
さらに、口を内側へ押し込むようにすると外れるので、口の部分も取り除きます。
脚のむき方
- 胴に付いている灰色のエラ(ガニ)を手で取り除きます。
ガニは雑菌が多く、また腐敗しやすい部分なので食べません。
- キッチンバサミを使って、胴と脚を切り離します。
脚の付け根の関節部分が柔らかくて切りやすいですよ。
- 脚のむき方はいくつかあるのでお好みの方法でむいてください。
ハサミの部分も同じようにむくことができます。
①脚にキッチンバサミで縦にいくつか切れ目を入れてむきます。 出典:http://blog.masuyone.com/masuyone-126/ |
②関節の両端を切って、太い方を下にして鉛筆のように持ち、上下に振るとスポッと身が出てきます。 出典:https://amanoshokudo.jp/season/10782/ |
③脚の殻を削ぐように切ると、お店のような仕上がりになります。包丁でやるとけっこう難しいのですが、実はピーラーでもむけちゃいますよ。 出典:https://www.matubagani-sengyoya.com/recipe/2011/10/post-7.html |
④関節の内側1cmほどのところにキッチンバザミで切れ目を入れ、ポキッと折って引き出すと中身が綺麗に出てきます。 手で折れるようなら、キッチンバサミを使わなくてもOK! 出典:https://soueimaru.jp/fr/5 |
胴のむき方
- 胴の部分は、関節と関節の間にキッチンバサミの刃を入れ切っていきます。
2ヶ所か3ヶ所ほど切ったら、手で裂くように割ると、半分になり食べやすくなりますよ。
カニの上手な解凍方法
ボイルの冷凍カニが、お店に並んでいるのをよく見かけますよね。
カニは、水分が多いので解凍の仕方で味が大きく変わります。
せっかくの旨味が溶け出てしまい、美味しく食べれなくなってしまうので、正しく解凍しましょう。
冷蔵庫で解凍
ボイルの冷凍カニは、「冷蔵庫」でゆっくり解凍するのがベストです。
常温では温かすぎて解凍が進むのが速く、旨味がドリップと一緒に流れ出てしまいます。
解凍する際は、「乾燥させないこと」と「水に触れないこと」がポイント!
冷凍カニをキッチンペーパーと新聞紙で二重に包み、さらにビニール袋をかぶせましょう。
冷蔵庫に入れるときは、カニ味噌が流れ出ないように、甲羅を下にして入れてくださいね。
ボイルの冷凍カニの食べ頃は、6割~8割くらい解凍された状態のときです。
完全に解凍してしまうと、水分と一緒に旨味が流れ出てしまい、さらにパサパサになってしまいます。
カニの殻に付いている氷が手で取れるようになったくらいが、6割~8割解凍されている状態とされています。
カニの大きさなどにもよりますが、半日~1日程度が目安となります。
解凍後は加熱せず、そのまま食べられますよ。
流水で解凍
急いで解凍したいときは「流水」で解凍しましょう。
冷凍カニが直接水に触れてしまうと旨味も流れてしまうので、ビニール袋に入れてしっかり密封し、流水に晒します。
30分~40分くらいが、7割くらい溶ける目安とされています。
大きさにもよるので、様子を見ながら時間の調節をしてくださいね☆
少し時間に余裕がある場合は、「氷水」での解凍もおすすめ。
まず、冷凍カニの表面に付いている氷を水道水で取ります。
水道水にあてすぎると旨味が流れてしまうので、慎重に進めましょう。
表面に付いた氷を取ったら、ビニール袋に入れて密封し、氷水に浸します。
60分~100分くらいが解凍時間の目安です。
NGな解凍方法
「電子レンジ」を使えば速く簡単に解凍できますが、冷凍カニはNGです。
冷凍カニは溶けるときに旨味がドリップと一緒に流れ出ますが、ゆっくり解凍すると旨味は身に再びしみ込みます。
しかし電子レンジで解凍してしまうと、旨味を含んだドリップが蒸発してしまい、さらに身もパサパサになってしまうのです。
また、冷凍のカニを解凍せず、「そのまま調理」するのもNGです。
旨味が逃げてしまうだけではなく、冷凍カニに付いている氷が溶けだし、匂いの原因になっていまいます。
甲羅に付いている黒い塊は何?
カニの甲羅に付いている黒い塊、気になりませんか?
実は「カニビル」という寄生虫で、黒い塊は卵の抜け殻です。
見た目は悪いですが毒などはなく、甲羅に寄生しているので、食べられる部分に影響はありません。
「黒い塊が多いと美味しいカニだ」という噂を聞いたことがある人も多いと思います。
カニは成長するときに脱皮をする習性があり、脱皮直後のカニの甲羅は綺麗です。
脱皮するときに体力を消耗するので、脱皮直後のカニは身入りが悪いとされています。
一方で、カニビルが付いているカニは、脱皮してから時間が経過している可能性が高いです。
脱皮直後のカニと違い、元気で身入りもよく味も良いとされています。
このことから、カニビルの付いているカニは美味しいと言われています。
しかし、実際のところは、カニビルが付いた時期は正確に分からないので、噂にすぎないようです。
カニビルが気になる人は、たわしやブラシで根気よくこすることで取れますよ。
手間がかかるので、気にならない人は放置しましょう。
まとめ
カニをさばくのが面倒だと感じていた人も、少しハードルが下がったのではないでしょうか。
関節が多かったり、部位が多かったりで大変そうに見えますが、覚えてしまえば難しくありません。
年末年始など、カニが売られているのをよく見かけますが、さばき方や解凍方法が分からず敬遠していた人も、今年は挑戦してみてはいかがでしょうか?
紅白の彩りも綺麗で、迫力あるカニが、食卓に並ぶと一気に豪華になりますよね。
美味しいカニをみんなで食べる時間は幸せ以外の何ものでもありません。
大切な人とカニを囲んで、素敵な時間を過ごしましょう。
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